アスペルガー症候群について


アスペルガー症候群と言う特徴を持つ子供達は、興味・関心・コミュニケーションに特異さを持ちあわせながらも、知的障害を持ちあわせない発達障害です。
又、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものでもあります。

社会性やコミュニケーション

・ 冗談や皮肉などが通じない。


・自分の意見を言うときに、迷ってしまうことがある。

 会話の中でとても難しい言葉を使っているが、実際は意味を理解して使っていない場合も多い。


・場の空気が読めない。声のトーンを気にせず、誰に対しても同じような口調で話すこともある。


・話題に偏りがある。自分が気になったり興味のある話を一方的に長々と話す。


・表情や身振りが乏しいと同時に、相手の表情や身振りの理解が困難

アスペルガー症候群の人は、相手の気持ちを察する、想像することが難しいため、思ったことをそのままストレートに口にして相手の気分を害してしまうことが多いです。


例えば、相手を目の前に「おばちゃん 太ってるね!」と平気で口にしてしまう…。
また、電話口で「お母さんはいますか?」と聞かれて「います(今は外出していていないとは答えない)」と答えたり、


「この道をまっすぐ行くと右手にコンビニがあります」と聞いて「この道、ちょっと曲がってると思うんだけど…
(自分の右手をじっと見て)え?!右手?あるわけないし…」と口にするなど…。


言葉をそのまま直に受け止めて、想像する事が苦手なんですね。

思考の柔軟性の乏しさ

・特定のこだわりがある(コレクションや時間など)

 そのため、決められたことに対しては忠実ですが、他人にも同じように要求することがあり、 人がそれを守らなかったときにトラブルになりがちです。


・見通しが持てないことは不安になる=予測できることを好む


見通しが持てない事に不安があると言う事は、しっかりと予定を立てながら対応していく事により、この部分はクリアになると言う事と、改善が出来ると言う事と、予定の変更についても少しずつある意味の免疫を付けて訓練する事により、改善してくると言う事ですね。


ただ、子供達が学校と言う社会に出ている以上、予想外の予定変更と言うものに遭遇する事は多々あり、そう言う場合の「社会に出たら予定の変更は当たり前」と言う大人よりの考え方よりも、苦手な子供にとってどのようにして、苦手な事を少しずつ克服していけるか、と言う事を考えてあげられる事が出来たらと思います。


それが、理解をする、寄り添うと言う事にもつながり、子供達が安心して学校生活を送れる事にも繋がるんだろうとも思います。

その他

・優れた記憶力


・特定の領域での優れた知識 (数学や科学に優れた人が多いと言われています)

 興味のあることには長時間集中できる。