障害の理解

 障碍の理解


ADHD児などの育児はとても大変です。
これはもう身を持って体験してますので、大きな声で言えます。
本当に大変です。


ADHDを理解しまずそれを受け入れることから母親としての育児が始まると思ってます。
でもそれは簡単ではない。
とてもとても時間の必要な事であると共に、数か月経ち、あるいは数年経ち、理解はしているかのように見えても、やはり心の問題はあります。


ADHDの特徴から言っても、まずADHDと分からないまま育児をする、又は理解をしないままの育児はある意味の危険も伴っていると思います。
母親は、子供に何度も注意し、躾をしようとするけど、子供は言う事を聞かない。
その為、さらに厳しく命令的、支持的となり、ときには体罰を加え、気が付くと児童虐待になっていると言う事もあります。


そして、母親は育児に自信をなくし、ストレスが増大する。
父親は子供の問題について、甘やかしているせいだと母親を責め、祖父母もそれに加担するため、母親はますます孤立し、抑うつ気分が顕著になる・・・・。


そして、子供は自信を喪失して。。。二次障害を発症する可能性も。


また、子供の衝動性のため、兄弟間のトラブルも頻発します。
親子間、夫婦間、兄弟間でトラブルがみられ、家庭は大変なストレスに満ちた環境となり、子供は親の否定的な対応により、自己評価が著しく低下し、ますます攻撃的になってきます。


つまり、子供の症状が家庭のストレスを生み、そしてその家庭のストレスが子供の症状を悪化させると言う悪循環が形成されることになります。
この悪循環を断ち切るために、まず子供の障碍に付いて家族が理解することが重要になってきます。


障碍について理解し、行動上の多くの問題は脳の機能障害であり、育て方の問題ではないことを家族全員が理解することが子供の躾をする上での第一歩です。


そして、次にその障碍に対してどのように対応していくべきかを考えていくのです。


ADHDに関しても一般向けに多くの本が出版されており、参考になりますが、すべてのケースが同じ症状を持つわけではないことを認識しておく必要もあります。


100人いたら、100通りのADHDの症状があります。
個々ケースによって症状は異なるため、自分の子供に合わせた対応が必要になります。


自分のお子さんに合った対応を探す。
これもとても大事な事になります。