軽度発達障害

軽度発達障害とは、

LD・ADHDアスペルガー症候群高機能自閉症・広汎性発達障害

の事を軽度発達障害と言います。


名前に「軽度」と付いているから軽度な障害かと言うと、そうではありません。
それぞれ、軽度、中度、重度とありますので、軽度発達障害がとっても軽い障害ではない事をきちんと理解する事が必要です。


軽度発達障害児は普通クラスの6%。1クラスには1〜2人います。
2002年に文部科学省から、普通クラスの6%の児童がLD・ADHDアスペルガー症候群高機能自閉症等の軽度発達障害を持っているということが報告されました。


1クラスに1〜2人は軽度発達障害の児童・生徒がいるということになりますが、
「なまけてる」と誤解されたり、「ヘンなヤツ」と思われいじめの対象になったり、
不登校になったりと、学校生活で苦労している子どもが多いのが事実です。

LD(学習障害


(1999年7月2日 文部省最終報告よりLDの定義)
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する
又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、
視覚障害聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるのではない。

(症状一例) ●読み・書きがとても不得意。・・・など、特定の学習面での遅れが目立ちます。
●数の概念がわからない。文章題を解くのが難しい。
●社会性やコミュニケーションの遅れが目立ちます。
●指示の理解が難しい。友だちが出来にくい。
●運動能力の遅れが目立ちます。手先が不器用です。

ADHD注意欠陥多動性障害


ADHDは Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、日本語では「注意欠陥多動性障害」です。
注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない障害で 、
授業に集中できない・忘れっぽい・些細なミスが多い・考えずに行動する・落ち着きがない、
多弁で時間や物の管理ができないなどが主な特徴です。
衝動性を抑えられない為にトラブルメーカーと見られてしまうことも多くあります。
衝動性を抑えられないというのは本人が一番つらいということを、どうか分かってあげてください。
ADHD薬物療法が効果的な場合も多いので、専門医と相談してください。
ADHDの中には多動や衝動性が目立たないADD(注意欠陥障害)というタイプもあります。
このタイプ(ADD)は学校等で問題視されにくい事が多く、
本人の努力が足らないからだと叱責され続ける場合もありますので注意が必要です。

アスペルガー症候群高機能自閉症・広汎性発達障害

これらは、
1.社会性の障害 
2.コミュニケーションの障害 
3.思考の柔軟性の乏しさ等の障害です。


例えば「他人とかかわるのが苦手」「自分勝手に見える行動が多い」
「人の気持ちがわからない・雰囲気が読めない」「こだわりがある」等の特徴があり、
幼児期には、「言葉の発達が遅い」「おうむ返し」「クレーン現象」「多動」などがあります。
高機能自閉症」は知的には障害の無い自閉症であり、
その中で言語に問題を持たない人たちを「アスペルガー症候群」と言います。



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