療育方法

最近療育の話で盛り上がる事があるのですが、皆さんはどのような療育を受けておられるのでしょうか。


発達障害児に必要な療育とは何か。
私は、今の療育に通い出した頃、正直言って「こんなんで本当に療育になるの?これで成長が見込めるの?」と半信半疑でした。


が、最近になって色々とビジョントレーニングにせよ、他の事にせよ調べているうちに、「あれれ?これって療育でやってる事ばっかじゃん?」と言う事になってます。
なので、今では療育様様。
週1回の療育は欠かせません。


話がそれましたが、そう言う、発達障害児に必要な療育とは何か?
実際に息子が受けている療育を例に挙げてみます。

● ビジョントレーニングを取り入れた視覚機能のトレーニン

具体的に言うと、息子の療育センターでは、一日のカリキュラムの中の一つとして、一回に付き3種ですが、このような個人指導がマンツーマンで行われてます。
「パズル」「穴通し」「文字の認識」「形の認識」「言葉の発音」等


これは、正にビジョントレーニングで必要な事をやってるんだなぁと最近になって気付き、簡単な事に見えるんだけど、習慣付ける事も必要であり、是非自宅で実践しなくてはと思っている事です。

● 運動機能を鍛える


息子の療育のグループでは、様々な発達障害のお子さんがいます。
総合的な療育のグループですので、こう言う療育もとても必要です。


運動機能を鍛えるトレーニングとてして、サーキットと呼ばれるまるで障害物競走みたいな運動が取り入れられています。


まず、順番に並び(これは発達障害児はとても苦手。。)、一人ずつ跳び箱みたいに大きくしてあるマットを越え、トランポリンで上手に回数を口に出しながら跳ねる(トランポリンで上手に跳ねる事は意外に難しい事でもあります、それを口で回数を出しながらと言うのは集中力も必要でありとても有効的です)、次に療育士の先生2人が持つ棒にぶらさがり、一定箇所までぶらさがり続ける、平均台を落ちないように渡る、マットの場所まで、小さい座布団みたいなマットが3個並べてあり、そこを落ちないように上手にジャンプして着地して大きなマットまで行き着く。


子供はとても楽しそうにやってますが、一つ一つがきちんとしたトレーニングになっているようです。
そして、最後まで頑張りゴールまで行きつくと、療育士の先生方が思いっきり褒めて下さいます。
ある種の成功体験ですね^^


発達障害を持つ子供達は、その普段の言動により叱責される事は多くても、褒められる事は少ないです。
又、最後までやりとおす、最後まで頑張ると言う経験も少ないので、こう言う成功体験を積み重ねる事は、子供自身の大きな自信にもつながるとても大事な事だと言えます。

● お集まり


幼稚園などと同じような状況を作り出します。
用意された机に椅子を自分で運び、着席します。
そして、そこで色んな歌を歌ったり、クイズをしたり、製作をしたりします。


もちろん中には途中で飽きてしまって、席を立つ子もいます。
でも、決められた時間の中で、座りつづけ、前にいる先生の指示に従うと言う事は、発達障害児には難しい事でもあり、とても必要な事です。


これは集団と言う場で周囲と同じ行動をすると言う意味もありますから、今後年齢を重ねて行き、学校と言う大きな集団に加わる際にも、とても大事な事ではありますが、現在の幼稚園と言う集団では細かな指導はやはり難しいので、こう言う療育の場でその練習をすると言うのも大事な事です。

● お散歩


お天気の良い日には、公園にお散歩に行きます。
子供たちは大喜び♪
ですが、これもれっきとしたトレーニングなのです。
まず、公園までの道のりは30分近くある遠い公園などを選んでます。
そして、ほとんど続けて同じ公園には行きません。


道中は、きちんと隣の人と手をつなぎ、走らずに順番を守って「歩く」。
これって、意外と難しいのです。
ついつい、途中で興味の惹く物があると、立ち止まって道草をしてしまったり、ついつい調子に乗ると走り出してしまったり、と、きちんと行列をなして歩くと言う事は至難の業なのです><


また、公園に着くと遊具で遊びますが、その場でも順番を守る、譲り合う、交代をする、きちんと声掛けをする(次貸してね・いいよ・ありがとう・こっちおいでよ・ここ乗っていいよ等)練習や、色んな事があります。
普通の遊び自体もきちんとトレーニングになるんですよね。



このような療育は、ある意味理想的な療育ではないかとも思っています。
ただ、地域によって療育が「医師とのマンツーマン」であったり、「療育自体がない」所もあったりするようです。


今一度、発達障害児に必要な療育を見直しして、それを必要な子が皆一様に受けられるようになってほしいと切に願っております。