コンサータ


塩酸メチルフェニデートの徐放剤であり、ADHDに適用があるとしてアメリカなどで利用されています。
日本では2007年10月26日に製造販売が承認され、2007年12月19日に発売されました。

●承認日 2007年10月26日
●薬価収載日 2007年12月14日
●発売日 2007年12月19日
●薬価 ・コンサータ錠18mg 336.60円 ・コンサータ錠27mg 373.00円
●一般名 塩酸メチルフェニデート
●薬効分類 中枢神経刺激剤 
●効能・効果 小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)
●用法・用量
通常、小児には塩酸メチルフェニデートとして18mgを初回用量、18〜45mgを維持用量として、1日1回朝経口投与する。
増量が必要な場合は、1週間以上の間隔をあけて1日用量として9mg又は18mgの増量を行う。なお、症状により適宜増減する。ただし、1日用量は54mgを超えないこと。


と、上記のようなデータがあります。

現在まだまだコンサータを服用している方々からの情報があまり出ていない時期です。
息子Yuuに関しての情報は変化があり次第、逐次記載して行こうかと思ってはおりますが、現在の所医師も情報を集めている段階のようです。


Yuuの場合。


初回処方・・18mg


効果・・経口投与し、おおよそ1時間後に効いて来るっぽい。
本人の自覚症状としてはそれよりも少し早いようだけど、見ていて効いて来たな・・・と感じるのはおおよそ1時間後。
リタリンよりは効果は緩やかなように見えるが、効果時間が長いのを考えるとYuuが服用するのにはベストな薬かも知れない。


朝、6時30分に服用し、効いてくるまでの間に朝ご飯をしっかりと済ませる。
そして7時30分には学校に行く準備は既に終わってはいるけれども、その時間帯におおよそ薬の効果が見えてくる。
それによって、学校に着いた時には既に薬がしっかりと効いている状態であり、長時間(おおよそ12時間と言われている)効果が続く事により、下校後の習い事、お友達との関わりの間中も薬が効いている事になるので、周囲とのトラブルは激減。


しかし、副作用としてリタリンと同じような「食欲不振」が相変わらず続いているYuu。
今回のコンサータに限っては、薬が切れる際の症状として、「情緒不安定」と言う症状がおおよそ1ヶ月弱ほど続いた。
「情緒不安定」な様子は、他のコンサータを服用しているお子さんの親御さんからの情報も頂いたので、もしかしたら情緒不安定になる子が多いのかもしれない。


また、Yuuの情緒不安定な部分においては、学校や放課後の友達等の関わりの中で、少なくとも自分が「頑張っている部分」に関して「苦しかった」「辛かった」「嫌な思いをした」などの発言が多かったです。


なので我が家では、薬が切れて来る頃の時間には、好きなビデオを一緒に見たり、一緒に笑えるような楽しい話をしていたり、マイナス方面に陥って行かないように、なるべく学校での話は避ける、お友達の話は避ける、あまり食欲が出なくて食べれない給食の事も聞かない、夕食のメニューが何がいいかも聞かない、必ず一緒にいて気持ちが和らぐように勤めていました。


給食が半分も食べれないYuuですので、夕食はしっかりと食べさせるようにはしておりますが、情緒不安定な状態の時は、勝手にメニューを考えて作っていても、「僕はあれが食べたかった・・・給食で出たあれが美味しそうだった・・・」などと、マイナスになっていたので、間違いなく薬の効果がきれてから、改めて「今日の夕食は何が食べたい?」と聞き、なるべくその意に添うようにメニューに希望の一品は入れるようにはしておりました。


現在では既に情緒不安定な状態からは脱したようです。
たまに試しに・・・と思っていろんな事を聞いたり、夕食を既に作っておいたりしておいても、そのまま受け入れてくれ喜んで食べてくれます。


もし、情緒不安定に陥った場合は、我が家の経験からですが、しばらくするとまた元に戻ると思います。
その期間はおそらく人それぞれではあろうかと思いますが、元に戻る事を考え、しばらくはゆったりと落ち着いた気持ちで接してあげて、お子さんの好きな事、得意な事、許す限りの時間を一緒に共有してあげられたら・・・と思います。


また、錠剤がリタリンと比較して若干大きく、形も変わっております。
それによってなかなかうまく飲み込めないというお子さんもいらっしゃるようです。
また、リタリンは錠剤ですので半分に割って飲む事も出来ましたが、コンサータは徐放剤である事から、噛んだり割ったりして飲む事が出来ずに、そのままスルッと丸呑みしなくてはなりません。

【写真は、左コンサータ18mg 右リタリン10mg】


もし、こう言う問題に当たっても無事に克服された方等いらっしゃいましたら、情報等頂けましたら大変ありがたいと思います。
実際にお薬を飲む状態にいる子供達にとっては、飲み込める飲み込めないと言う問題は非常に大きな問題です。
それにより、学校生活、日常生活も大きく変わって来ます。
一人でも苦しむお子さんが減りますように、皆が前を向いて笑顔で明日が迎えられますように、どうぞご協力の方を宜しくお願い致します。