療育の役割


ここでは簡単に療育について触れておきます。


療育は自治体によって公共の療育、私設の療育に分かれます。
公共の療育では、自治体の保健福祉センターが行っているものや、養護学校などで行っているものがあります。
私設の療育では、民間の療育センターが行っているけれども、市が補助を出して行っているもの、まさに私設そのもので民間の療育センターが行っているもの、病院が行っているものと様々です。


療育の内容もその場によって様々です。
特に「障害別」の専門の療育と言う物は、なかなか多くは存在せずに、発達障碍児と言う大きな括りがほとんどです。

集団療育のメリット

幼稚園の小集団と言う感じで幼稚園などとほぼ同じような事をしますが、より丁寧な決め細やかな個別の指導が受けられます。
また、育児や学習の仕方などの子供に合った方法をアドバイスしてもくれます。
発達障害児はそのほとんどが対人関係が難しい子もいますので、その場その場できちんとした指導が受けられ、それを繰り返す事によって子供も学習していけ、集団ならではのルールなどの指導が受けられます。


親のメンタル的なサポートや同じ境遇の親同士での共感し合える交流の場としても育児をして行く親にとっては必要な場でもあります。
この時期の発達障害児を育児している親にとっては、子供の周囲との差、はっきりとその違いを目にする事もあり、精神的にもとても辛い時期でもあります。
そう言う時にこそ、子供のみならず、親のメンタル的にサポート、同じ境遇の人達と話が出来る事、本当に大事な事です。


私も、息子が幼稚園の頃。
療育センターに息子が通っていた頃が、唯一心安らげて、笑えて、そして思いっきり泣ける場所でした。


このように、集団での療育だからこそ受けられるメリットは親子共々にあると言えるでしょう。

個別療育のメリット


個別の療育では、その子に本当に必要な事にピンポイントな指導が受けられると思います。
正に、子供の発育に合わせた療育ですね。
その上、個別だと言う事で集団よりかは指導の「目」が集中し、より具体的、より掘り下げた内容の療育が受けられます。

集団療育のデメリット


個別でない分、その子だけに合わせた指導と言うのは難しい。
集団な分、療育のクラスによっては年齢層もバラバラで障碍もバラバラである為に、内容の難度的に低すぎる、又は高すぎる可能性があり、その子供の発育度合いに合った的確なものと言うのは難しいと思います。


が、集団と言う場では、皆が同じでない事も明らかであり、出来る子もいれば出来ない子もいます。
健常児と言われるお子さんでもその発育のスピードは様々です。


そう言う意味では、色んな子がいる、色んな人がいると言う事を親も子も知ると言う事では、やはり集団と言う場は良いのかもしれません。

個別療育のデメリット

当然、集団ではないので実際に人との関わり、人と関わる事のルールなどは机上でしか指導を受けられない。
が、ペアレントレーニングなどで訓練する事も出来、実際の実生活で活用し、またその弱点を個別の指導で反復すると言う、決めの細かい指導は受けられると思います。


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どちらにしてもメリットデメリットは存在しますが、やって損な療育、やって無駄な療育は存在しないと思います。
子供に合った療育を見つけ出す事も大事である事はもちろんなのですが、まだまだ療育の施設自体が多くはありません。


なので既存する施設はすぐには入れなかったり待ちが入ったり、予約も出来ない所もあるようです。


発達障害児は年々増えつづけていると言います。
それに全く比例していない療育施設。
早期発見と言いながらも発見だけしておいて、その後のフォローがまだまだ余りにもお粗末です。


学童期に入れば特別支援教育などで、少しずつ色んな手が加わるようにはなってきたものの、1番肝心な早期発見期に発見された幼児等へのフォロー体制が法的にもまだまだ整っておりません。


全てに目を向ける事は大変な事なのでしょうが、この現実はとても厳しいものだと思います。
これも、以前噂になった幼稚園の義務化になれば変わってくる部分もあるのでしょうか。
幼稚園が義務でないが為に、国は後回しにしてしまうのでしょうか。


非常に難しい事です。


以上、本当に簡単な部分しかまだ出来ておりませんが、これから少しずつ内容を増やして行きます。