守られる時期と、自分で解決する時期。。
3年生になり、翌日からいきなり1週間学校をお休みしました。
インフルエンザにかかったのです。
そして、せっかくの進級すぐだし!と楽しみにしていた学校をお休みして、完治して大喜びで学校に行き始めたのですが、帰って来る息子は暗い顔。
すぐには教えてくれませんでしたが、なんでもクラスの中にボス級の子がいて、周囲を巻き込んでいじめてくるとの事だったのです。
息子は、2年生の頃もしばらくは色々とありましたが、私と主人で何度も学校へ行き、担任の先生や校長先生などとお話をした結果、ある意味息子は「学校では守られている存在」でありました。
それは息子の安心があり、学校へ行くと言う意欲があり、楽しいものでした。
そう言う2年生時代を送り、3年生になっていきなり始った苛め行為。
担任の先生に一応様子を見ていて欲しいと初めてお願いしたのが、家庭訪問前でした。
ですが、担任の先生は家庭訪問時も「私は発達障害の事について何も解りません!」と平気で言い放つ人でしたし、あまり子供同士でのもめごとも首を突っ込みたくないし、このまま平穏無事で1年を終わりたいのよ〜と言うのがありありの様子。
確かに2年生の時は守られて守られて来た息子でしたから、こう言う環境は初めてです。
でも、また守られる事になったら息子は、逆境に弱くなる。
トラブルから自分自身で身を守れなくなる。
自分の事は自分である程度は解決出来るようにならないと!!
と、心を鬼にして息子の話を聞くだけの毎日。
さすがに、お風呂に入る時に服を脱いだ時の息子の体にあざが何箇所も出来ている事もあり、それは先生にご報告しましたが、先生の対応はその加害者の子達を殴るだけ!
きちんと膝を突き合わせて話をするという事もなかったようです。
なので、1度ある事は2度ある。
2度ある事は3度ある。
息子の3年生の前期は本当に悲惨なものでありました。
そして、前期も終わりに近づいて来た頃。
息子が爆発しました。
いつも意地悪や嫌な事をしてくる子に対してタックルして行き、足を持ちあげ後ろにひっくり返したそうです。
そして、「お前ら〜!いつもいつも俺の事をいじめやがって!!」とぼこぼこにしたらしいのです。
その時にやられたいじめっ子達は大泣きしたそうです。
それから、少しずつ変わって来ました。
やられたらやられっぱなしじゃ相手が図に乗るだけだから!と、息子も自分の中の許容量を決めたようで、我慢できなくなったらまずは先生に言いに行こうとしていたのだそうですが、先生には言っても何も変わらないと自身で悟った後は、自分で精一杯抵抗し、自分の身を守って来ました。
自分の身を守る術を覚えました。
2年生の時に守られて大事に囲われてきたので、知らなかった自分の身の守り方。
自身の身を痛い思いをして、それを覚えました。
それで3年生の前期が終わりました。
そして、始まった後期。
どこにでも意地悪な子はいますが、前期に血気盛んに息子にからんで来ていた子達が「放課後遊ぼうぜ!」と言ってくれるようになりました。
始めは私も心配で、また苛められるんじゃないの?嫌な思いをさせられるんじゃないの?と思い、遊びに出すのにいい顔は出来ませんでしたが、息子の大丈夫だから!の一言で決心し、遊びに出しました。
学校では集団で色んな事をしてくる子達も、単独だと皆が何もせずに息子と仲良く遊べる。
複数人に増えても、何故か放課後は仲良く遊べる。
それが学校に行くと、何故かまた標的にされてしまう。
色々と大変でしたが、この1年間は親として学校にはそう言う体への怪我以外では一切口は出しませんでした。
逆に、強くなれ!とだけ言いました。
苛められて嫌な事されて泣いてたらまたやられるよ?
強くなろう!
そして、1年経った今、息子は強くなりました。
それも並大抵の強さではありません。
腕っ節は弱いですが、心の強さと、それを見ていた大勢のお友達を得ました。
3年生の終わりごろになると、お互い習い事が無い日は毎日のように誰かと約束をして帰って来ては5時までしっかりと遊んで帰って来ます。
毎日がとても充実してるようでした。
本当に3年生になって私も何度泣いた事か。
息子に見られまいと隠れて夜に泣いた事か。。
でも、息子は私の前では一度も涙を見せなかった。
そして強くなった。
守られる事も必要な時期もあるけれども、自分で自分を守り、色んなトラブルから身を守りながら解決していく事を一つ覚えた3年生でした。
まぁ。。多くを望むのは間違いでしょうが、ただ後一つ望むとしたら。。。
トラブルが起きるのは、その一言多い「口」でもあったりします><
ただだまっていてもトラブルは起きます。
そのさじ加減がうまく出来ないんですよね。
本当にまっすぐなのはいいんだけれど。
黙って見過ごす事もたまには必要。
自分でも受け流す事も必要。
無視する事も必要。
これらの課題は次の4年生ですね。
本当に大変な1年間でした。
私も初めてメンタルクリニックの門戸を叩き、抗不安剤や睡眠導入剤などを飲みながら、毎日の自分をコントロールしていました。
私が凛としていなくては、この子は安心して帰って来れない。
そして、この1年間で大きく成長した息子は4年生になりました。