障害児教育ヘルパー制度

学校の要請を受け、障害児学級の障害児に対し、必要に応じ、障害児教育ヘルパーを派遣する。


障害児教育ヘルパーは、教員の指導を助けるため、移動の補助など介助にあたる


こちらも、まだ全ての義務教育で取り入れられているのかは定かではありませんが、全国の各市で、H16年度くらいから障害児教育ヘルパー制度を導入している所が出て来ています。

スクールアシスタント制度

通常の学級に在籍する学習障害(LD)・ADHD等のある児童生徒に対し、教員とともに教科指導等にあたる、特別支援教育スクールアシスタントを派遣する制度が成立。
内容は、上記のみではなく、


(1) 授業の支援


(2) 教育相談に関する支援


(3) 外国人・帰国子女に関する支援


(4) 障害者に関する支援


(5) クラブ及び部活動に関する支援


(6) その他の教育活動に関する支援


なども含みます。
まだ全ての義務教育で取り入れられているのかは定かではありませんが、全国の各市で、H16年度くらいからスクールアシスタント制度を導入している所が増えて来ています。


基本的に各学校に増えて来たスクールアシスタント制度ですが、親が望むのではなく、基本的には担任の先生の依頼により、スクールアシスタントが該当の児童に付くと言う事になる事が多いそうです。

通級による指導

通級による指導は、小・中学校の通常の学級に在籍している軽度の障害のある児童生徒に対して、各教科等の指導は通常の学級で行いつつ、障害に応じた特別の指導を特別の場で行うという特別支援教育の一つの形態です。


通級による指導を行う場は、制度化される前は「通級学級」と呼ばれていました。


しかし、「学級」という用語は児童生徒が在籍していることが前提であり、通級による指導では児童生徒は「通級」するのであって、在籍している訳ではないため、「学級」という概念と区別するため「教室」という言葉を使い「通級指導教室」と一般的に呼ばれています。


通級による指導を受ける児童生徒は、各教科の大部分を通常の学級で受け、障害に応じた特別の指導(自立活動の指導が原則)を週1〜3時間程度受けます。
つまり、通級による指導の中心は、盲・聾・養護学校の学習指導要領における自立活動の指導にあたるものとなります。


通級による指導の授業時間数は、「自立活動」及び「教科指導の補充」を併せて、年間35〜280単位時間(週1〜8単位時間程度)までを標準とします。


また、LD、ADHDの児童生徒については、年間10単位時間(月1単位時間程度)の指導を下限とします。


通級による指導には、自校に設置されている「通級指導教室」に通う「自校通級」と、他校に設置されている「通級指導教室」に通う「他校通級」があります。


「他校通級」では移動する時間が必要となるため、放課後などに通級による指導を受ける場合もあります。

小中学校の特別支援学級

平成18年6月21日に「学校教育法等の一部を改正する法律」が公布され、平成19年4月1日から施行されます。この改正により、これまでの「特殊学級」又は「「障害児学級」は「特別支援学級」に名称が変わりました。


小・中学校等に設置することができる「特別支援学級」は、 知的障害者肢体不自由者、身体虚弱者、弱視者、難聴者のいずれかに該当する場合に設置できることができます。


また、「その他心身に故障のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの 」とは言語障害と情緒障害です。


特別支援学級では、 「盲学校,・聾学校,及び養護学校小学部・中学部学習指導要領」 を参考にして、特別な教育課程を編成して学習を行っています。


現在の特別支援学級において、やはりまだまだたくさんの課題はあるようです。
まず、地域により先生の対応の違いが大きいです。
学校にもより、その人数、先生の数、指導方法も違います。


親の望む事が必ずしも通るわけでもなく、ここでは先生とのしっかりとした対話がとても必要になってくるようです。
又、学校の特別支援学級にいる先生が必ずしも特別支援教育に長けている方ばかりかと言うと、そういう訳でもなく、やはり先生も人による。。と言った事が現実ではないでしょうか。

学童期の選択

障害児が学校生活を送る上で心配な事はたくさんあると思いますが、現在の義務教育では、どのような体制がなされているのかと言うのを、少しずつですが調べた都度、書き込んで行きたいと思っております。


先般、特別支援教育制度なるものも出来たようですが、実際はどうなのか?
やはり地域により格差はかなりあるようです。


2007年春に入学した息子の学校では、スクールアシスタント制度、ヘルパー制度、TT(ティーティーチング)制度が既に整っておりました。
これらの先生方は授業の補助をして頂いたり、保護者に対しての相談などを行っており、クラスの担任の先生との間の掛け橋になって頂いたり、又、就学前の学校訪問後の様々なお話しなどに対応して頂いているようです。


又、私共が住んでおります地域では、通常学級、特別支援学級の選択は最後の決定権が保護者に託されております。


これらを踏まえた上、就学に関してはまず、親としてどうしたいのかと言う目標やビジョンを持ち、子供にとって望ましい物は何か?そしてそれについて学校側や教育委員会ともしっかりと話し合えるのか?学校側=校長先生には理解を促せるのか?実際にそう言う発達障害に詳しい教員はどのくらいいるのか?と言う事も踏まえて、色々と考えて調査しておく必要はありそうです。


当然、制度についてもまだまだ地域差、学校での差が大きいのは否めません。
又、親の希望が必ずしも通るものでもありません。


だからこそ入学前の今、しっかりと方向性を決め、学校側との話し合いを密に持つ事も必要になってくると思います。
入学して「こう言うはずではなかった・・・」と後悔する前に、やるべき事はやっておきましょう。

発達障害とは

軽度発達障害とは、

LD・ADHDアスペルガー症候群高機能自閉症・広汎性発達障害

の事を差します。


名前に「軽度」と付いているから軽度な障害かと言うと、そうではありません。
それぞれ、軽度、中度、重度とありますので、軽度発達障害がとっても軽い障害ではない事をきちんと理解する事が必要です。
又、近年では軽度発達障害と言う言葉はあまり使われなくなり、ただの発達障害と言う風に表現される事が増えております。


発達障害児は普通クラスの6%。1クラスには1〜2人います。
2002年に文部科学省から、普通クラスの6%の児童がLD・ADHDアスペルガー症候群高機能自閉症等の発達障害を持っているということが報告されました。


1クラスに1〜2人は発達障害の児童・生徒がいるということになりますが、「なまけてる」と誤解されたり、「ヘンなヤツ」と思われいじめの対象になったり、不登校になったりと、学校生活で苦労している子どもが多いのが事実です。


そう言う子供達でも、適切な支援、適切な環境下においては、苦手とされる部分が緩和されて来たりするものです。
今の発達障害を持つ子供達に必要なものは、周囲の理解、適切な支援、そして子供達が前を向く自信を与えてあげる事ではないでしょうか。


発達障害児の中で、一番恐れられる事は、自信喪失による自己否定などから起こる、チックや鬱。
様々な二次障害です。


発達障害を持ちながらも、中には自身と他者との違いに気付き、悩む子供も大勢います。
発達障害と一口に言っても、その症状は様々ですから、個々のニーズに合った適切な支援。
とても大事なものになります。

初めての試練。。


2年生になってからのYuuは、1年生の頃があまりにも先生から理解して頂けてた分、色んな意味でギャップを感じた2年生のスタートでした。
クラス替えがあったので、新しい担任の先生が解った瞬間に先生へのご挨拶のお電話を掛けて、YuuのADHDである事の説明等をしたのですが、それから間もなくしてあった家庭訪問では、主人もいたせいか、まるで優等生を相手にしているかのように、褒めまくりでADHDとは信じられないと言わんばかりのご様子でした。


が、次第に日常が過ぎて行くにつれて、家庭訪問時の先生のお言葉は単にADHDとは何かと言う事を全く理解していなかったと言う事が解ります。
ハイハイ^^ とあたかも解ってる風な口を利いたとしても、実際は全くと言って解ってはいなかった。。。


2年生にもなると、1年生の頃には静かにおとなしくしていた子達ですら学校に慣れて来てそれぞれの個性を発揮し始めます。
元気の良すぎる子は苛めの対象を探すかのように理由もなくただ「やってやろう」とつっかかって来る子さえいます。


Yuuもその中の一人。
加害者ではなく、ある意味の初めての被害者側の立場を経験する事になります。


当然子も初めての経験であり、親である私達も初めての経験。


そこで学校に何度か相談に行ったり先生とお電話でお話をしたりしましたが、結果的に学校側が出した結論は。。。


とにかく(親がうるさいから←これは親側の憶測です)、手出しをさせないようにYuuを守ろう、と言う事でした。
そう言う先生らの態度が明らかに目に見えるようになってからは、ある意味Yuuは安心して学校へ通えるようになりましたが、その時ある種の不安も同時に覚えました。


本当に守るだけでいいのか?守られているだけでいいのか?今の2年生の間は守られているけれども、これが学年が変われば担任も当然変わる。
3年生になったらどうなるんだろう。。。これは守られる側を守るだけでなく、全体的な指導として子供達への接し方を学校側は指導しなくてはならないのではないか?


色々と考えましたが、当時は日々疲れていたので、そこまで訴える元気もありませんでした。