就学相談について


初めに、あくまでもこれは私の住まいの地域関東某県某市についての情報ですので、全ての地域に当てはまるものではないのかもしれませんが、おおまかな流れ等はそんなに大差はないと思います。
これから就学されるお子さんをお持ちの方の参考になればと思います。

1・面接(教育委員会

まず、相談の流れを説明くださいます。
調査書の役割を説明してくださり、作成依頼があります。


2・個別面談(今回は園内であります・・既に希望順に行われています)

(ア)園での生活の様子を参観します。
時間にして30分〜1時間くらいで、集団生活の様子をみます。


(イ)参観後、子供についての聞き取りがあります。
まず保護者から普段の生活等の聞き取り等があります。
聞き取りの内容は、身辺自立の内容、集団生活の様子、例えば人が多く集まる場所ではどうか、行事等の認識はどうか等。
その内容によっては、保護者だけでは把握の難しいものもありますので、園の担当の主任先生が代わって詳しく説明して頂けます。
そこで、調査書に保護者が記入をし、それで就学相談の依頼という事になるようです。


(ウ)園に調査書の依頼があります。
その調査書の中には、上記でも書きましたが、まずは保護者が記入をする欄に加え、園が記入する欄があります。
園からの意見書みたいな感じですね。
その調査書を見ると、身辺自立や集団行動の事等についてのチェック項目があります。
うちの園では、園側が記入した調査書は、必ずその保護者に一度目を通してもらうようで、内容を確認し、それから教育委員会に提出されるようです。


3・学校案内

初回相談&調査書記入後、改めて電話連絡等により、日程の調整がなされ学校訪問の日程が連絡されます。
おおよそ、9:30くらいに学校校門にて待ち合わせて、教育委員会の人と一緒に校内を見る事になります。


(ア)通常級と障害児級を参観します。
原則として、両方見る事になっているようです。
時間にして、両方とも30分〜1時間参観します。


(イ)学校(校長・担任)との話し合いをします。
子供の心配事や学校生活についてのお話があります。
この面談を1回教育委員会立会いの元に行うと、次回の訪問は学校長や担任などと直接連絡を取り合いながら出来るようです。
又、入学式の事前等にも現場の見学等もさせて頂くとか言うような協力も頂けるようです。


(ウ)希望により、養護学校の参観も出来ます
これは希望なので、保護者から直接養護学校の参観の日程について、予約を取り、当市の担当に参観予定日を連絡するようになっています。
今回は、既に同じ園内の障害者の親達みんなで資料を集め、養護学校に見学に行きます。
養護学校の見学は、そこに入る、入らないは関係なく、見学に行った方が良いよいです。


4・診断書(医学的所見)・意見書(心理判定等を含む)

(ア)取得先(期間名、担当名)と取得時期の確認をします
(イ)依頼元(家族から・市教委から)を確認します。


5・処遇委員会(*)

各分野の専門家の話し合いで、適切な就学が出来るように助言をまとめます。
まとまった助言はご家庭にお伝えいたします。
(当市の場合は、保護者の希望が第1で通ります。あくまで助言なので。ただし、助言と希望が大きく違う場合は、もう一度時間をかけて話し合います。)


*処遇委員会のメンバー・・・小児精神科医、養護の先生、小学校の先生、校長、作業所のスタッフなど、
*処遇委員会とは・・・・・・各分野の専門家で構成され、こう言う子はこんな風に育つので、こんな就学のスタートがいいだろうと言う話し合いを持つ場。



★ 最終的に、いつまで進路を決めるのか?
これについては、10月〜3月まででいいが、1月8日に遠征の人数、配属が決まるので、それまでに決め手おいてもらえると、それなりに配属してもらえる。
1月8日以降になると、先生が非常勤になってしまうこともあると言う事でした。


★ 入学式前に担任の先生と事前に子供について話し合いが出来るか?
これについては、担任は4月5日の入学式にしか分らないので、それ以前は、校長・コーディネーター・スクールアシスタント・ヘルパー等のそれぞれの学校に配属されている担当部署へ相談する事になります。


意外とここが重要で、決めた進路(通常学級であるか特別支援学級であるか)によっては、入学後の学校生活に大きな差が出て来ると思います。
特別支援学級であれば、入学前に話があるでしょう。
でも、通常学級を選択した場合は、あくまでも他のお子さんと同じように、特に何もありません。


なので、学校生活への要望希望、入学前にどうしても伝えたい事、不安、場合によっては幼稚園の先生との面談をして頂けるか希望したり、子供の様子を見て頂いたり、療育機関の手を借りたりしながら、話しをする事も重要です。


息子の場合は、就学相談の際に学校を訪問し校長先生と面談した際に、普段の多動が全く出なかった息子に対して楽観視されていた校長先生だったので、校長先生との面談が終わった後に、何度も学校に通い詰め、スクールアシスタントやヘルパーの方々、教頭先生等とお話をさせて頂きました。


少しずうずうしくもあったのですが、例えばクラス編成の際に「こう言うお友達が自席の近くにいると感化され、より症状が出やすいが、こう言うお友達であれば逆に良い行動が取れそうである」とか、「担任の先生は出来ればADHD児を受け持った事のあるADHD等に理解のあるベテランの先生を希望したい」とか、「実際の息子の様子を幼稚園にて見て頂きたい、そして幼稚園での生活を良く知っている担当の先生とお話をして頂きたい」など、今考えると恐ろしいくらいの要望を並べて学校に通い詰めました。


前例の無い事・・・としてすぐには全てに気持ちの良いお返事は頂けず、学校でも話し合いがあったようでしたが、結果的には、全ての要望希望を聞いて頂けました。
前例の無いのなら、前例を作れば良い。
既に2年生になろうとしている息子ですが、新1年生は、特別支援級に限っては全員。
そして、就学相談に来たお子さんで不安のある方で希望がある場合は幼稚園訪問をする事になったようです。


主人からは、あまりしつこ過ぎると入学前から嫌がられるぞ、よほどひどい子が入学してくるのかと不安がられるぞ、と度々言われたものですが、今となっては、急なパニックや行動パターン等をお話ししていたおかげで、入学早々の諸問題にも即座に対応して頂け、問題解決が実際に早かったです。


やるべき事はやる。
我が家はこれでうまく行きました。
おかげで入学以来、入学前に通い詰めたスクールアシスタントやヘルパーの方々とはまだ一度もお会いする機会もないまま、1年が終わろうとしております。


★ 入学説明会や学校便りで障害についての説明をして欲しい・・・
これについては、当市ではLD協会の人の話を入れたり、学校便りには障害説明文のフォーマットを渡して対応しているようですが、これも学校によって様々。
校長先生にお会いしてお話する機会なんて就学相談の学校長との面談の日意外を除くとなかなか出来るものでもありません。
そう言う貴重な日に希望要望をしっかりと伝えられるように、思いついた時にメモなどをして、伝えられると良いと思います。
同じ発達障害を持つお友達の中には、希望要望、子供の生育歴、様子等、これまで行ってきた子供に合った対応等、を書いた文書を学校長にお渡ししたと言う方もいらっしゃいます。


★ 就学前の身体測定について
これについては、身長・体重など、測れなければ(順番が待てない・じっとしてられない)無理にはやらなくてもいい。
一番最後の「事後指導」にだけは出てくださいとの事。
事前に就学相談事務局に相談してもらえれば、その子に合わせた対応が出来ます。


★ 入学してから問題が出てきた時、どこに相談すればいいか・・・
これについては、まず担任。
担任がだめならコーディネーター⇒校長へさらに教育委員会でも良いとの事。
「親と子の相談室」が各学校で設けられているので、活用してくださいとの事で、専門家が相談に乗ってくれるようです。



また、今後も就学についての流れ、内容等は随時更新していく予定です。