自己否定の始まり


入学して教室からの脱走を繰り返していたYuuでしたが、そのうち、周りと自分との違いに気付き始め、どうして自分は出来ないのだろう、皆が当たり前にしている事が自分には出来ないのだろう、と自身に対して疑問を持つようになりました。


その頃には既にADHDと言う「病気」であると言う風にYuuには説明をしておりましたので、本人の中に少しずつ「病気を治したい」と言う意思が芽生えだして来た最初の時期でもあります。


その頃から自宅に帰ると、毎日自分の中で反省会があり、「今日はこう言う事が出来なかった、ああ言う事も出来なかった」と出来なかった事ばかりを思い出すYuu。
そのせいもあって、自己否定にどんどん走り、落ち込んでどんどんその深みにはまって行き、自宅に戻ってからのYuuは毎日を涙を流しながら悔しい思いを私に吐き出しておりました。


親として切ない。
切なすぎる。
どうすればいいんだろう・・・


色々と考えた結果、とうとう薬物治療を開始する事をYuuに提案。
お薬を飲むと言う事はどう言う事か。
お薬を飲む事によって得られる良い効果、逆に副作用の問題等もしっかりとYuuに説明し、それでもお薬を飲んで頑張りたいとのYuuの意思を尊重し、専門医に相談して処方して頂き、お薬の服用が始まりました。